人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ちょっと長い。

自慢じゃないですが(というより自慢にならんが)僕は高校生の頃まで頭が良かった。中学時代なんかは成績は三年間トップクラス。クラブ(ちなみにバレーボール部)ではエース。努力らしい努力もせず、そんな位置にいたわけやから10代の僕はもちろん天狗(笑)。高校受験の模試ではその高校を志望する中でこれまた近畿で(確か)総合3位。もう僕の鼻はピノキオ並に伸びてたわけですわ。
『自分は何でも出来る』・・・周りの人間を見下し、自分が一番偉いと思っていました。しかし、高校に入ると勉強も難しくなり、多少の努力をしないと良い成績なんて取れなくなってきます。その頃の僕は『俺は周りから出来る人間やと思われてる』と思いこみ、自分で自分にレッテルを貼って生きていました。出来ないことを出来ないと言えず、知らないことを知らないと言えない。だって『俺は何でも出来るんやから』・・・必死でした。
いつしか『俺は何でも出来なあかん』と、プレッシャーを一人で勝手に感じ、一人で勝手にしんどい思いをしていました。そんな環境に耐えられなくなり、僕は20の頃に家を飛び出して、当時つきあいはじめたばかりの彼女の家に転がり込んだのです。そこで僕は思い知りました。とうに気付いてたのに、ずっと気付かぬふりをしていたこと。
『俺って一人じゃ何にもできひんやん・・・』
今まで一人で生きてると思えたのは家族を含め、周りの人達のおかげ。自分の小ささを知り、同時に人に頼る(何でもかんでもってことじゃないよ)ということを学びました。自分でやれば出来ることはやればいいし、自分で考えたり調べたりしてわかることはそれでいい。でも、自分じゃ出来ないことは出来る人に頼り、知らないことは知ってる人に聞いて学ぶ。そして、いつか自分が頼られた時に自信を持って応えられるように、真に『何でも出来る人』に近づいていけばいい。
人間、一人で死んでいくんやろうけど一人で生きてるんじゃないと気付けたおかげで今は昔と比べてずいぶん、肩の力も抜けて(もちろんしんどいことは山ほどあるけど)丸くなりました。・・・見た目もちょっと丸くなっちゃいましたが(涙)。
by keita8286 | 2005-11-25 01:51
<< How do you like... コーヒーというよりカフェオレ >>